健康と美容分野に特化した食品および化粧品の企画・開発・販売を行っています。自社開発の「乳酸菌代謝物質」を活用した製品を主力としており、独自の培養技術により細胞再生や抗老化効果が確認されています。この原料は、スポーツ障害予防、ボディメンテナンス、美肌づくりなどへの活用が期待されており、美容整形クリニックや化粧品関連企業とのOEM取引も含め、BtoBを中心に展開しています。現在は、独自の原料と事業プロセスによる高い付加価値を強みに安定した売上を確保しており、今後はBtoC市場への本格展開も視野に入れています。
従来の受注業務では、FAXを主な手段としており、弊社から発注書を配布し、取引先にご記入・返信いただく形式を採っていました。しかし近年では、FAX機器を所有していない企業も増えており、コンビニから送信されるケースもあるなど、取引先に大きな負担をかけている状況でした。その結果、利便性の高い競合他社に切り替えられてしまうリスクがあり、機会損失による売上低下を懸念していました。
また、FAX以外にも電話・メール・直接口頭での注文といったアナログな手段が混在しており、それぞれにヒューマンエラーのリスクがありました。電話では聞き間違いや記録漏れ、メールでは金額の記載ミス、直接注文では受注処理の漏れといった課題が生じていました。これらの背景から、受注業務の効率化・デジタル化の必要性を強く感じていました。
最大の理由は、「取引先の負担を少しでも軽減したい」という思いからでした。従来はFAXを用いた受注が主流で、機器を持たない企業ではコンビニから送信するなど、大きな手間がかかっていました。実際に「他の発注方法はないか」という問い合わせもあり、受発注業務のシステム化を決断しました。
導入の決め手となったのは、「簡単な操作性」「自社の運用に適した仕様」「良心的な価格設定」の3点です。メールによる受注も検討しましたが、計算や文章作成に時間がかかるため、負担軽減にならないと判断しました。一方、BC受発注は直感的な入力操作が大きな魅力でした。
さらに、弊社は商品ごとに価格設定が異なるという特徴がありますが、BC受発注では個別単価の登録に対応しており、柔軟に運用できる点も高く評価しました。また、受注回数に応じた月額料金体系も導入しやすく、スムーズな導入につながりました。
BC受発注システムは導入から間もない段階ではありますが、現在は約10社の取引先にご利用いただいています。弊社の全取引先は約2,500社にのぼりますが、業界特性上、ご注文のタイミングが数ヶ月〜数年単位と長期に渡るケースも多く、すべての取引先に一度にご案内を差し上げるのは難しい状況です。
そのため、まずは定期的に会報をお送りしている約300社を対象に、紙ベースでBC受発注のご案内を行いました。反応のあった取引先を順次登録し、導入を進めています。操作が直感的で分かりやすい点が好評で、取引先からの問い合わせもほとんどなく、スムーズに定着しています。
今後は、引き続き会報を通じたご案内を継続するとともに、セミナーなどを活用して認知拡大を図り、登録企業のさらなる増加を目指していく予定です。
受注業務の負担軽減および機会損失リスクの低減という、当初の目的を着実に達成できつつあります。
弊社では、商品発送時の送料をお客様負担としているため、受注後に送料込みの金額を個別にご案内する必要がありました。従来、弊社では商品発送時にお客様負担の送料を個別に案内しており、納品書発行後に電話で確認を行っていましたが、電話がつながらない場合には何度も連絡を入れる必要があり、社内外に負担をかけていました。BC受発注導入後は、注文画面に商品価格や掛け率を含めた金額が表示され、システム上で確認連絡もできるようになったため、確認の手間が大幅に削減され、業務の効率化が進みました。また、取引先もFAXの利用が不要になり、利便性が向上しました。結果として、機会損失リスクも減少し、月1回だった発注頻度が月2回に増加するなど、導入の効果が現れています。今後はBC受発注の活用範囲を広げ、ノンコア業務のコスト削減と売上の安定を目指していきます。