人事管理システムおすすめ8選を比較┃役立つ機能と選び方

2025.11.13

人事管理システムおすすめ8選を比較┃役立つ機能と選び方

近年、人事情報を一元管理できる人事管理システムが注目されています。しかし、システムの種類は多種多様なため、自社に合う製品選びが重要です。今回は、人事情報の集約・一元管理に役立つ人事管理システムおすすめ8選について解説します。

目次

開く
人事統合システム
人事・労務業務を効率化
  • 人事・給与
  • 就業
  • 申請

製品の詳細を知りたい方はこちら

人事管理システムとは

人事管理システムとは

人事管理システムは、人事業務に関わる人事情報を一元管理できるシステムです。氏名や住所などの基本情報から、配属先や給与額などさまざまな情報を集約して管理できます。近年は、人材不足の課題を抱える企業が多く、業務効率化の取り組みは非常に重要です。

人事管理システムを導入すれば、紙やExcelなどで管理していた人事情報をデータベース上で管理できます。担当者の業務負担を軽減でき、業務全体の効率化を実現可能です。大企業から中小企業まで、企業規模を問わず人事管理システムの必要性が高まりつつあります。

関連記事:人事システムとは?種類や選び方、機能一覧を紹介

人事管理システムの代表的な機能

人事管理システムの代表的な機能

人事管理システムの主な機能には、以下のものがあります。

  • 給与計算
  • 勤怠管理
  • 労務管理
  • 人事評価・タレントマネジメント

それぞれの内容を詳しく確認していきましょう。

給与計算

給与計算は、勤怠データを活用して計算業務の効率化を図るシステムです。残業代や各種税金の控除額、年末調整など、人的ミスが発生しやすい作業も正確に処理できます。

給与計算の主な機能は、以下のとおりです。

  • 給与・賞与・各種手当の自動計算
  • 所得税・住民税・社会保険料の自動計算
  • 年末調整の処理
  • 給与明細の発行

また、給与計算は法律を遵守して処理することが必要です。

労働基準法をはじめとする、給与計算に関わる法律は頻繁に改定されます。法改正は給与計算に直接的な影響を及ぼすため、担当者は常に最新情報を追わなければいけません。システムを導入すれば、法改正時に自動アップデートされるため対応漏れを回避できます。

給与計算の課題を解消したいなら、「給与計算」に特化した給与計算システムが有効です。詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してください。

関連記事:給与計算システム(ソフト)とは?機能と比較ポイント

勤怠管理

勤怠管理は、従業員の出退勤記録をオンライン上で管理できるシステムです。紙のタイムカードや手作業で管理していた勤怠情報をデータ上に集約して管理できます。

勤怠管理の主な機能は、以下のとおりです。

  • 出退勤時刻の記録・管理
  • 残業時間・法定労働時間の管理
  • 直行・直帰、外出、出張の管理
  • 休日・休暇の管理
  • シフト作成

勤怠管理は法律で規定されていますが、2019年改正の労働安全衛生法により、企業は労働時間の客観的な把握や時間外労働の上限規制の徹底が求められています。人事管理システムを導入すれば、残業時間や休日出勤など不規則な業務も正確に把握することが可能です。

勤怠管理業務の課題を解消したいなら、「勤怠管理」に特化した勤怠管理システムが有効です。詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してください。

関連記事:勤怠管理システムとは?機能と導入するメリット

参考:e-Gov「労働安全衛生法」

参考:厚生労働省「「働き方」が変わります!!2019年4月1日から働き方改革関連法が順次施行されます!」

労務管理

労務管理は、各種申請業務を効率的に管理できるシステムです。人事情報や勤怠データと連携し、労務業務の効率化を図ります。

労務管理の主な機能は、以下のとおりです。

  • 入社・退職・異動などの手続き
  • 従業員情報の管理
  • 各種申請の管理
  • 社会保険・雇用保険など法定手続き管理
  • 組織図の作成・管理

労務管理業務は、労働基準法等の法令に即した対応が求められます。従業員が法定労働時間を超えて働ける時間は、原則「45時間/月、360時間/年」が上限です。人事管理システムを導入して労働時間を適切に管理できれば、法令違反のリスクを回避できます。

労務管理業務の課題を解消したいなら、「労務管理」に特化した労務管理システムが有効です。詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してください。

参考:厚生労働省「時間外労働の上限規制わかりやすい解説」

関連記事:労務管理システムで人事業務を効率化┃主な機能と比較ポイント

人事評価・タレントマネジメント

人事評価・タレントマネジメントは、従業員のスキルや経験、実績などの人材情報を一元管理できるシステムです。戦略的な人材配置や育成計画、人事評価などの業務に役立ちます。

人事評価・タレントマネジメントの主な機能は、以下のとおりです。

  • 人事評価シートの作成
  • 人材情報のデータベース化
  • スキルマップ・人材配置のシミュレーション
  • 後継者・リーダー候補の育成計画管理
  • 人材育成・研修管理
  • 従業員エンゲージメント調査

人事評価は昇給や昇進に関わるため、不透明な基準では従業員が評価に疑問を抱きやすくなります。

評価結果に納得できない従業員は会社に不信感を持つため、離職につながる可能性が高いです。人事管理システムを導入すれば、評価者の主観や価値観に影響されない公正な評価を実現できます。

人事評価業務の課題を解消したいなら、「人事評価」に特化した人事評価システムが有効です。詳しく知りたい方は、以下の記事を確認してください。

関連記事:人事評価システムのメリットとは?役立つ機能や選び方も解説

関連記事:人的資源管理(HRM)とは?5つの機能や課題、事例を紹介

人事管理システムのタイプ一覧

人事管理システムのタイプ一覧

人事管理システムの種類は、以下のとおりです。

  • 人事情報の集約・一元管理特化型
  • 労務管理特化型
  • 人事評価・タレントマネジメント特化型
  • 人事業務を総合的に担うERP型

それぞれの特徴を、以下の表にまとめました。

システムの種類 特徴 サービス名
人事情報の集約・一元管理特化型 複数の部署に分散する人事情報をシステム上で一元管理できる ・ADPS
・マネーフォワード クラウド人事管理
・人事労務freee
・ヒトマワリ
・総務人事奉行クラウド
労務管理特化型 労務管理業務を自動化できる ・ジンジャー人事労務
・ジョブカン労務HR
人事評価・タレントマネジメント特化型 人事業務を効率化し、最適な人事配置や人材育成を実現可能 ・タレントパレット
・カオナビ
ERP型 複数のシステム連携により、業務効率化が実現可能 ・OBIC7人事・総務向け統合ソリューション
・POSITIVE
・COMPANY

それぞれの概要を確認していきましょう。

人事情報の集約・一元管理特化型

人事情報の集約・一元管理特化型は、各部署に分散する情報を集約できるシステムです。

人事情報が各部署に分散している状態では、情報の収集や確認作業に相当な工数が発生してしまいます。人事情報が適正に管理されていないと不整合が生じ、各従業員への確認作業に膨大な時間を要する場合もあります。システムの導入で人事情報を一元管理できれば、必要な場面で情報をすぐに取り出せるため業務効率化を実現可能です。

また、システム内の情報は常に最新状態で管理できます。人事情報の不整合も回避できるため、担当者の業務負担を軽減することが可能です。人事情報の集約・一元管理特化型は、多部署間や多店舗間に分散している情報を一元管理したい企業に適しています。

関連記事:従業員情報を一元管理┃人事管理システムのメリットと注意点

労務管理特化型

労務管理特化型は、勤怠管理や社会保険手続きなど労務業務に特化したシステムです。

複雑な事務処理や法改正の対応など業務が多岐にわたる労務は、法令を遵守した正確かつ丁寧な対応が求められます。とくに、給与計算や社会保険手続きは厳格な期限が設けられているため、適切に処理するには勤怠情報の適切な管理が必要不可欠です。

システムを導入すれば計算や書類作成を自動化でき、業務時間を大幅に短縮可能です。近年は、多様な働き方を推進する企業が増えており、労務業務も年々煩雑化しています。システムの導入により、柔軟な勤怠打刻や複数拠点の管理、時間・場所の制約が解消することが可能です。リモートワークやフレックスタイム制にも柔軟に対応できます。

労務管理特化型は、従業員の多様な働き方に柔軟に対応したい企業に適しています。

人事評価・タレントマネジメント特化型

人事評価・タレントマネジメント特化型は、人事評価業務を効率化できるシステムです。

従業員の経験や実績、スキル等の情報を集約できるため、戦略的な人材活用に役立ちます。従業員の評価情報を蓄積・分析でき、個々の強みや課題を可視化することが可能です。適切な育成計画や人員配置が可能になり、業務効率化や生産性向上に効果を発揮してくれます。

また、人事評価は評価者の主観や価値観に影響されやすいものです。従業員が評価結果に不満を抱いた場合、企業への不信感が増して離職につながる可能性があります。人事管理システムの導入で公平な評価制度の運用が可能になれば、評価結果への納得感を得やすいです。

従業員の評価結果に対する不公平感が解消され、従業員満足度の向上も期待できます。人材育成や離職防止、人事評価の公平性を高めたい企業は、人事評価・タレントマネジメントに特化したシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

人事業務を総合的に担うERP型

ERP(Enterprise Resource Planning)型は、労務管理や給与計算など人事業務全般を集約して一元管理できるシステムです。

ERPとは、企業の基幹業務(経理や財務、人事、開発、購買など)を管理し、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を有効活用する考え方です。企業はERPの考え方をもとに、経営の効率化や生産性向上を目指すことになります。

人事業務を総合的に担うERP型は、複数業務をひとつのシステムに集約・管理したい企業に適しています。企業では、必要なシステムを個別で導入する傾向が高いです。複数のシステムが連携していないと膨大な管理工数がかかり、担当者の業務負担が増えてしまいます。

システムの連携により人事業務の一括管理が可能になり、業務負担の軽減を実現できます。

人事情報の集約・一元管理におすすめ人事管理システム8選

人事情報の集約・一元管理におすすめ人事管理システム8選

今回は、人事情報の集約・一元管理に役立つ人事管理システムおすすめ8選を徹底比較していきます。

人事管理システム 導入機能 料金設定 利用形態
ADPS(アドプス) 人事管理
勤怠管理
給与計算
諸届申請
マイナンバー管理
要問い合わせ オンプレミス型
クラウド型
マネーフォワード クラウド人事管理 情報収集用のフォーム作成
人事情報を一元管理
組織構造管理
カスタム項目
情報の履歴管理 など
【法人/50名以下】
スモールビジネスプラン:4,480円/月
ビジネスプラン:6,480円/月
【法人/50名以上】
要問い合わせ
クラウド型
人事労務freee 給与/賞与計算
入退社手続き
身上変更手続き
マイナンバー管理
明細閲覧機能 など
ミニマム:2,000円/月
スターター:3,000円/月
スタンダード:4,000円/月
アドバンス:5,500円/月
クラウド型
総務人事奉行クラウド 従業員情報管理
組織情報管理
従業員抽出・管理資料
労働契約更新
人事異動 など
7,000円/月
84,000円~/年
クラウド型
COMPANY 人事管理
勤怠管理
給与管理
ID管理
雇用手続管理 など
要問い合わせ クラウド型
ヒトマワリ アカウント管理
人材情報の管理
採用管理
BI機能
組織シミュレーション機能 など
初期費用0円 + 月額費用(2万円/月) クラウド型
OBIC7人事・給与・就業情報ソリューション 人事情報管理
給与情報管理
就業情報管理
要問い合わせ オンプレミス型
クラウド型
POSITIVE 人事管理
給与管理
就業管理
タレントマネジメント など
要問い合わせ クラウド型

それぞれのサービス概要を確認していきましょう。

1.「ADPS(アドプス)」カシオヒューマンシステムズ株式会社

1.「ADPS(アドプス)」カシオヒューマンシステムズ株式会社

ADPS(アドプス)は、あらゆる人事業務に対応する人事管理システムです。

グループ企業間の人事情報も一元管理できるため、多部署間や多店舗間に分散している情報を集約したい企業に適しています。導入後は丁寧かつ迅速なサポートを継続的に提供しており、初めて人事管理システムを導入する企業も安心して依頼できます。

また、ADPSは累計5,000社の導入実績があり、これまでの経験で得たノウハウを活かした充実のサポートが得られるのも魅力です。個別の要望にも柔軟に対応しており、業務プロセス全体の最適化を実現します。

製品情報 人事管理システム「ADPS(アドプス)」
料金設定 要問い合わせ
導入機能 人事管理
勤怠管理
給与計算
諸届申請
マイナンバー管理
利用形態 オンプレミス型・クラウド型
お試し期間 要問い合わせ

ADPSの詳細を知りたい方は、以下のサイトを確認してください。

人事統合システム
人事・労務業務を効率化
  • 人事・給与
  • 就業
  • 申請

製品の詳細を知りたい方はこちら

参考:カシオヒューマンシステムズ株式会社

2.「マネーフォワード クラウド人事管理」株式会社マネーフォワード

2.「マネーフォワード クラウド人事管理」株式会社マネーフォワード

マネーフォワード クラウド人事管理は、入退社や異動の手続きなど、組織情報をオンライン上で一元管理できる人事管理システムです。

企業規模を問わず、人事情報の管理に必要な機能が多く導入されています。情報収集用のフォーム作成機能もあるため、各企業の目的に合わせた管理も可能です。複数の料金プランが用意されており、企業規模や予算に応じて自由に選択できます。

製品情報 マネーフォワード クラウド人事管理
料金設定 【法人/50名以下】
スモールビジネスプラン:4,480円/月
ビジネスプラン:6,480円/月
【法人/50名以上】
要問い合わせ
導入機能 情報収集用のフォーム作成
従業員、組織情報を一元管理
組織構造の変更・管理
柔軟な承認設定
カスタム項目
従業員情報の履歴管理 など
利用形態 クラウド型
お試し期間 あり/30日間

参考:株式会社マネーフォワード

3.「人事労務freee」フリー株式会社

3.「人事労務freee」フリー株式会社

人事労務freeeは、入退社から勤怠・給与まで一気通貫で連携できるシステムです。

複数システムへの情報入力や転記の手間を省き、作業効率の向上を目指します。また、豊富な導入機能が搭載されており、従業員はLINEでの各種手続きや問い合わせも可能です。オンライン上で勤怠打刻や給与明細も確認でき、従業員の作業負担も減らせます。

製品情報 人事労務freee
料金設定 ミニマム:2,000円/月
スターター:3,000円/月
スタンダード:4,000円/月
アドバンス:5,500円/月
導入機能 給与/賞与計算
入退社手続き
身上変更手続き
年末調整
問い合わせ対応
マイナンバー管理
明細閲覧機能 など
利用形態 クラウド型
お試し期間 あり/30日間

参考:フリー株式会社

4.「総務人事奉行クラウド」株式会社オービックビジネスコンサルタント

4.「総務人事奉行クラウド」株式会社オービックビジネスコンサルタント

総務人事奉行クラウドは、あらゆる人事業務を定型化して業務効率を図るシステムです。

業務をデジタル化する手法を提供し、バックオフィス作業にかかる業務時間をおよそ9割削減を目指すのが特徴です。社内に散らばる膨大な人事情報は50種類1,100個を超える管理項目で一元管理できるため、必要な情報の抽出や分析も容易です。

組織改編に応じて履歴が自動で記録される、便利な組織情報管理機能も搭載されています。

製品情報 総務人事奉行クラウド
料金設定 7,000円/月
84,000円~/年
導入機能 従業員情報管理
組織情報管理
従業員抽出・管理資料
労働契約更新
人事異動
総務申請
証明書発行 など
利用形態 クラウド型
お試し期間 あり/30日間

参考:株式会社オービックビジネスコンサルタント

5.「COMPANY」株式会社Works Human Intelligence

5.「COMPANY」株式会社Works Human Intelligence

COMPANYは、人的資本マネジメントの業務領域を広く網羅する人事管理システムです。

豊富な標準機能と安心の定額制を採用し、企業が求める人材戦略の実現を支援します。厳しいセキュリティ対策を実施しており、情報セキュリティマネジメントシステム認証を取得しています。企業規模が大きく従業員数が多い大企業に適した人事管理システムです。

製品情報 統合人事システムCOMPANY
料金設定 要問い合わせ
導入機能 人事管理
勤怠管理
給与管理
ID管理
雇用手続管理
タレントマネジメント
利用形態 クラウド型
お試し期間 なし

参考:株式会社Works Human Intelligence

6.「ヒトマワリ」株式会社Touch&Links

6.「ヒトマワリ」株式会社Touch&Links

ヒトマワリは、「戦略人事」を実現させるクラウド型の人事管理システムです。

人事情報を一元管理して可視化し、人事戦略や経営に関わる円滑な意思決定の実現をサポートします。初期費用は無料・月額料金は2万円~と、低価格でシステムを導入できるのも魅力です。「試しに人事管理システムを利用してみたい」という企業に適しています。

製品情報 ヒトマワリ人事管理システム
料金設定 初期費用0円 + 月額費用(2万円/月)
導入機能 アカウント管理
人材情報の管理(勤怠・給与履歴、評価情報など)
採用管理(求人管理や応募者管理、面接管理など)
BI機能(人材構成分析や給与分析、勤怠分析など)
組織シミュレーション機能(組織図の描画や組織シミュレーション)など
利用形態 クラウド型
お試し期間 要問い合わせ

参考:株式会社Touch&Links

7.「OBIC7人事・給与・就業情報ソリューション」株式会社オービック

7.「OBIC7人事・給与・就業情報ソリューション」株式会社オービック

OBIC7人事・給与・就業情報ソリューションは、業務プロセスの改善と管理コストの最適化を支援する人事管理システムです。

以下の3つが支援対象となります。

  • 人事情報管理
  • 給与情報管理
  • 就業情報管理

債権・債務管理や会計など他システムとの連携・統合により、在宅ワークやリモートワークなど多様な働き方にも柔軟に対応可能です。大手企業での導入実績が豊富にあり、導入時にはオービックの専門SEによる手厚いサポートが受けられます。

製品情報 OBIC7人事ソリューション
OBIC7給与情報ソリューション
OBIC7就業情報ソリューション
料金設定 要問い合わせ
導入機能 【人事情報管理】
従業員・組織情報
グループ管理
給与履歴
組織図描画
【給与情報管理】
給与・賞与
年末調整
社会保険
申請
【就業情報管理】
勤怠管理
シフト管理
時間外状況管理
各種休暇管理
利用形態 オンプレミス型・クラウド型
お試し期間 要問い合わせ

参考:株式会社オービック

8.「POSITIVE」株式会社電通総研

8.「POSITIVE」株式会社電通総研

POSITIVEは、円滑な人材マネジメントを実現する統合プラットフォームです。

人事・給与・就業管理機能の連携が可能で、効率的かつ迅速な人材マネジメントを実施できます。大規模運用が可能なシステムで、企業グループ内の分割や統廃合による会社数増減や管理人数の増加にも柔軟に対応することが可能です。

製品情報 統合HCMソリューションPOSITIVE
料金設定 要問い合わせ
導入機能 人事管理
給与管理
就業管理
タレントマネジメント など
利用形態 クラウド型
お試し期間 要問い合わせ

参考:株式会社電通総研

人事管理システムの活用メリット

人事管理システムの活用メリット

人事管理システムのメリットには、以下のものがあります。

  • 人事業務を効率化できる
  • 従業員の情報を一元管理できる
  • 人事評価の精度が向上する

それぞれの内容を確認していきましょう。

人事業務を効率化できる

人事管理システムの導入により、人事業務の効率化が望めます。人事業務には、採用管理や人材配置、給与計算、評価制度の運用など幅広い業務があります。

また、人事は複合的な要素が絡み合うため、担当者に専門性が求められる業務です。従業員の生活に直結する給与計算や社会保険手続きは、人的ミスが発生すると労務トラブルに発展する可能性があるため、丁寧かつ正確な作業が求められます。

ただ一方で、近年は多様な働き方を取り入れる企業が増えており、人事業務はさらに増大・複雑化しているのが現状です。人事管理システムを導入すれば、これまで紙やExcelで管理していた人事情報のデータベース化や作業の自動化を実現可能です。

人事情報の検索や管理、更新が容易になることで、人事業務の業務効率向上を促進できます。

関連記事:人事業務の効率化を進める方法を解説!役立つツールも紹介

従業員の情報を一元管理できる

人事管理システムを導入すれば、人事情報をデータベース上で一元管理できます。

人事情報の一元管理は、各部署に分散している情報を集約して管理する仕組みです。人事情報の一元管理により情報の正確性が高まり、適材適所の配置や戦略的な人材育成を円滑に進められます。多くの企業では、少子高齢化による人材不足が深刻化しており、適材適所の人材配置や戦略的な人材育成は、企業の成長を左右する重要な取り組みです。

人事管理システムで人事情報を一元管理できれば、データの更新が容易です。最新の状態を維持できるため、より効果的な適材適所の人材配置や戦略的な人材配置につながります。業務効率化が促進され、限られた人材でも最大限に成果を生み出せる体制を構築できます。

人事評価の精度が向上する

人事管理システムを導入すると、人事評価の精度向上を実現できます。

評価者を固定した人事評価では基準が曖昧で、評価結果にばらつきが生じやすいです。人事評価は昇給や昇進に直接影響するため、従業員が評価結果に納得できないと離職につながる可能性があります。偏りのない評価制度を運用するには、公平性かつ透明性が重要です。

人事管理システムを導入すれば、評価基準が統一されて人事評価の精度が向上します。納得感のあるフィードバックが可能になると、人事評価制度への不信感解消や従業員のモチベーション向上につながるため、人材流出の防止策としても有効です。

人事管理システムのデメリットや注意点

人事管理システムのデメリットや注意点

人事管理システムのデメリットや注意点には、以下のものがあります。

  • 導入・運用コストがかかる
  • セキュリティリスクが伴う

それぞれの内容を確認していきましょう。

導入・運用コストがかかる

人事管理システムは、導入や運用に一定のコストがかかります。

システム導入時は、初期設定費用やライセンス購入費が必要です。初期設定費用やライセンス購入費は導入形態(クラウド型・オンプレミス型)で異なりますが、設備投資が不要なクラウド型のほうが費用を抑えやすい傾向にあります。初期設定費用が無料になるクラウド型の人事管理システムも多いため、導入時にかかる費用を抑えたい場合に最適です。

また、運用開始に至るまでには、既存情報の移行や正確な初期設定など準備が必要です。通常業務と並行して導入を進める場合は、担当者の業務負担が増える可能性があります。

運用コストとしては、「クラウド型」が月額・年額の利用料、「オンプレミス型」がサーバー維持費や保守費用が継続的に発生します。総額でどのくらいの費用がかかるのか確認し、費用対効果を十分に分析したうえで導入するシステムを選ぶことが大切です。

セキュリティリスクが伴う

人事情報を集約する人事管理システムには、セキュリティリスクが伴います。

従業員の個人情報が漏洩した場合、企業は民事上の損害賠償責任を負う可能性があります。情報漏洩の事実が明らかになった場合には、企業の社会的信用が低下して業績に影響するかもしれません。最悪の場合、倒産に追い込まれることもあり得ます。

最悪の事態を避けるためには、セキュリティ対策を徹底するシステム選びが重要です。

また、情報漏洩の原因として「従業員からの漏洩が多い」との調査結果もあります。社内情報の取扱規定の整備やアクセス権限の設定も並行して進める必要があります。

人事管理システムの費用相場

人事管理システムの費用相場は、「クラウド型」と「オンプレミス型」で異なります。

導入形態 特徴
クラウド型 クラウド型は、インターネット経由で利用するITサービスの形態。設備投資が不要で初期費用が抑えられるうえに、システム管理の手間も省けます。
オンプレミス型 オンプレミス型は、自社でシステムを構築・管理する形態。設備投資を自社で用意する必要があり、初期費用や運用コストが高額な傾向にあります。

それぞれの内容を確認していきましょう。

クラウド型

クラウド型の人事管理システムは、提供会社が用意したサーバー上のシステムを、インターネット経由で利用する形態です。

クラウド型の費用相場は、以下のとおりです。

  • 【初期費用】0~50万円
  • 【月額料金】300円~800円/ユーザー

クラウド型は、インターネット環境があれば時間や場所を問わず、いつでも接続できるのが大きな強みです。在宅勤務やリモートワークなど多様な働き方にも柔軟に対応できるため、遠方からの優秀な人材確保にもつながります。

また、サーバーを自社で保有する必要がないため、システム導入時にかかる初期費用を抑えられるのも大きな利点です。ただし、機能のカスタマイズには制限があるため、独自の人事管理を行いたい場合は、自社でシステムを構築できるオンプレミス型が適しています。

オンプレミス型

オンプレミス型の人事管理システムは、自社でシステムを構築して運用する形態です。

オンプレミス型の費用相場は、以下のとおりです。

  • 【初期費用】100万円~200万円以上
  • 【月額料金】基本的に不要

オンプレミス型は、自社でシステムを構築するため、カスタマイズ性が高いのが特徴です。既存システムとの連携も可能で、既存データの基盤を活かしながら導入を進められます。ただし、クラウド型に比べると初期費用や運用費用が高額になる傾向があります。

また、システム導入後はサーバーの運用管理が必要です。法改正後の情報アップデートやシステム改修も自社で対応する必要があり、管理する担当者は専門性が求められます。

人事管理システム「ADPS」は、クラウド型・オンプレミス型に対応しています。ADPSの料金プラン詳細を知りたい方は、以下を確認してください。

リンク:料金ページはこちら

人事管理システムの選び方と比較ポイント

人事管理システムの選び方と比較ポイント

人事管理システムの選び方と比較ポイントとしては、以下のものが挙げられます。

  • 対応できる業務範囲
  • 周辺システムとの連携性
  • コストパフォーマンス
  • 操作性の良さ
  • サポート体制の充実度

それぞれの内容を確認していきましょう。

対応できる業務範囲

給与計算や勤怠管理、人事評価などの導入機能は、人事管理システムによって異なります。

自社に適した人事管理システムを選定して導入しないと、自社の課題解決につながりません。ミスマッチを防ぐためにも導入前に課題を洗い出し、目的達成につながる機能を搭載するシステム選びが重要です。

複数の人事管理システムを徹底比較し、自社にあうサービスを選びましょう。

周辺システムとの連携性

全ての人事管理システムが、他システムとの連携に対応しているわけではありません。既存システムを導入している場合は連携可否の確認が必須です。

既存システムと連携できない場合、手作業による転記作業が発生します。全ての情報を転記できない場合は、各システムの情報を確認しながら業務を進めなければいけません。業務効率化が進まない可能性があるため、連携可能なシステムを選びましょう。

コストパフォーマンス

人事管理システムを選ぶときは、導入・運用時にかかるコストも重要な判断材料です。

初期費用や月額料金、オプション機能にかかる費用も含めて総額を徹底比較しましょう。導入・運用時の費用を抑えたい場合は、「初期費用が無料のシステムを選ぶ」「オプション機能を追加しない」といった方法があります。

正確な金額を知りたい場合は、人事管理システムに見積もりを依頼しましょう。

操作性の良さ

人事管理システムを選ぶ際は、操作性の良さも確認しましょう。

人事管理システムは担当者だけでなく、他の従業員が使用する場面も多くあります。システム導入を円滑に進めるためには、直感的に使える操作性と使いやすい設計を兼ね備える製品選びが重要です。業務効率化や生産性向上などシステムの導入効果も得やすくなります。

サポート体制の充実度

担当者のサポートやトラブル時の対応範囲は、人事管理システムによって異なります。

サポート体制もさまざまで、専任の担当者が導入から運用まで支援してくれる場合もあります。導入時は問題が起きやすいため、サポート体制が充実するシステム選びが重要です。また、サポート窓口の営業時間や問い合わせ方法も確認しておきましょう。

人事管理システムの導入事例

人事管理システムの導入事例

高い導入実績を誇る、人事管理システム「ADPS(アドプス)」の導入事例をご紹介します。

所在地 東京都
業種 製造
従業員数 【連結】3,711名
【単体】1,472名
※2025年3月31日現在
導入機能 人事管理システム「ADPS」

北越コーポレーション株式会社は、紙・パルプ製品等の製造・販売する大手製紙会社です。人事給与業務は自社開発システムで運用していましたが、事業規模が大きいうえに従業員数も多く、管理・運用コストや担当者の負担増大といった課題を抱えていました。

また、当時は人事業務をExcelや紙で管理しており、業務の標準化や属人化などの課題にも直面していたようです。自社で抱える課題を解決するため、複数の候補を挙げて検討を重ねた結果、人事管理システム「ADPS」の導入が決まりました。

他システムの導入は初めてでしたが、丁寧かつ迅速なサポートにより、導入前に不安視されていた膨大な人事情報の移行も円滑に行われました。人事管理システムの導入後は、人事業務の効率化や業務品質の向上など導入効果を実感しているようです。

内部リンク:導入事例 北越コーポレーション株式会社「人事管理システムADPSで全ての人事給与データを一元管理。省人化、効率化の実現で生産性が大きく向上。」

人事管理システム「ADPS」が人事業務を効率化

「ADPS(アドプス)」で人材管理業務を効率化

人事業務の効率化を目指すなら、カシオヒューマンシステムズ株式会社が提供する人事管理システム「ADPS(アドプス)」が最適です。

ADPSでは、給与計算や勤怠管理などの労務からタレントマネジメントまで幅広く対応しており、人事業務の効率化の実現を支援します。システム導入後は、丁寧かつ迅速な手厚いサポートを継続的に提供しており、情報移行やトラブル発生時も柔軟な対応が可能です。

また、導入実績は累計5,000社を誇り、個別の要望にも柔軟に対応しています。「カスタマイズ性が高い人事管理システムを導入したい」「多部署間や多店舗間に分散する情報を一元管理したい」という企業は、ADPSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

詳しくは、以下をご確認ください。

人事統合システム
人事・労務業務を効率化
  • 人事・給与
  • 就業
  • 申請

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まとめ

まとめ

今回は、人事情報の集約・一元管理に役立つ人事管理システムおすすめ8選を徹底比較してきました。

さまざまな人事管理システムがありますが、料金設定や導入機能などサービス概要が大きく異なります。導入前に自社が抱える課題を洗い出し、課題解決につながるシステム選びが重要です。複数の候補を挙げ、各システムを徹底比較してみてはいかがでしょうか。

人事統合システム
人事・労務業務を効率化
  • 人事・給与
  • 就業
  • 申請

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カシオヒューマンシステムズ コラム編集チーム

カシオヒューマンシステムズコラム編集チームです。
人事業務に関するソリューションを長年ご提供してきた知見を踏まえ、
定期的に「人事部の皆様に必ず今後の業務に役立つ情報」を紹介しています。

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